「見せる派」・「見せない派」

創造には、その作品の「造られ方(過程)」を「見せるもの」と「見せないもの」の2つがあります。 それを「見せる派」/「見せない派」と呼んでみます。 セザンヌの絵は、どちらかというと「見せる派」にあたります。 彼の「リンゴとオレンジ」を例に取ってみましょう。あれは一見とても地味ですが、でも実は結構ビックリする描かれ方をしています…

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忘れられない言葉-その1

池澤夏樹「スティル・ライフ」より この世界がきみのために存在すると思ってはいけない。 世界はきみを入れる容器ではない。 世界ときみは、二本の木が並んで立つように、 どちらもが寄りかかることなく、それぞれまっすぐに立っている。 きみは自分のそばに世界という立派な木があることを知っている。 それを喜んでいる。 世界の…

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コルビュジェだけでいい

休日で、久しぶりにコルビュジェの作品集のページをめくりました。 事務所にある建築家の作品集はコルビュジェだけです。 もう20年程前になりますが、僕が最初にコルビュジェの作品の中に身を置いた時の、あのえもいわれぬ感情は、その後ただの一度も再び味わったことはありません。 (ただひとつだけ「黒部ダム」を訪れた時、これとはまた違った…

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タイムマシンがあれば・・・・・

「想像力」(“創造力”ではないです)は、建築のみならず、生きることすべてに関わる最もベーシックな能力だと思います。 「想像力」は、タイムマシンがあったら必要とされない能力です。 「この速度のままハイウエイを飛ばし続けていたら事故が起きるか?」は、タイムマシンがあればすぐにわかります。 「今の経営状態を続けたら倒産するか?」 …

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「絵文字」嫌いは下等生物 !

携帯メールが日常になると、「絵文字」が気になってきます。 急いでいる時の絵文字無しメールは、冷たい印象さえしたりするものです。 先日、生物の進化に関するテレビ番組を見ていてちょっと興味を惹かれたことがありました。そこで思ったのは、「絵文字」とは高等生物だけが持つ「表情」だということです。 「表情」なるものは、確かに犬には…

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低気圧のデザイン

今日は低気圧が来ていた影響で波が高くなりました。 普段はそれ程サイズの上がらない湘南でも、頭サイズくらいまでアップしました。 波乗りをしている人達は天気が悪くなると喜びます。大型台風が来たりすると、もっと喜びます。 ハワイに発生する化け物のような大波は、遠くシベリアのへんで誕生した低気圧が作り出すほんの小さな水面のうねりが何…

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誤解から生まれるもの

今日もまた大学の講義で、間違って学生の作ってきた模型を上下逆さまに見ていました。 でも、これでまたひとつ「得したこと」が増えました!! 何故? 大学で学生を教えていると面白いことが沢山あります。 中でも頻繁に出っくわす「事件」は、他ならぬ「誤解」から生じます。 彼らが持って来た「模型」なり「スケッチ」を一瞥し…

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コカコーラだって「自然」

前回に続いて「自然」の話です。 僕たちは「自然」という言葉にちょっと無批判なところがあります。 「第二の自然」という言葉があるのを知っていますか?例えば、僕にとっての「第二の自然」とはコカコーラのようなものです。 これは確かに「人工物」ではありますが、「僕が生まれた時からもう常に既にそこにあったもの」という意味では、野原のス…

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創ることの限界

物を創る時、自分の能力(知性/感性)の限界を超えるには、一体どうしたらよいのでしょうか? いつも自分の知性の中だけ、いつも自分の感性の及ぶ範囲の中だけで、建築を作っていたのでは、依頼者の期待に応えることもできなければ、自分自身もその一生を、既にポケットの中にある持ち札だけで生きることになってしまいます。 そのひとつの答は、「自…

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